おばあちゃんへのお化粧

koz

2011年01月27日 20:09

死に化粧をさせてもらった


初めてのことで、
わからなく、いろいろ調べたし、いろいろ聞いた。



病院で亡くなった場合は、
体を清めてもらったり、
頭を綺麗にしてくださったりするらしい。
そして、化粧もした状態で家に戻ってくる。
(あくまで聞いた話なので、間違っていたらスミマセン)



おばあちゃんは家で寝ているときに
胸が苦しくなりそのまま息をひきとった。

病院や警察へ行き、色々調べ家に戻ってきたときには
入れ歯もはずされていて呼吸の管も入れたりしていたので
口が開いたままだった。



死に化粧(この言葉もあっているのか?)は
納棺の儀式の前に綺麗にしてあげてることが多いみたい。


気をつけることとして
肌の色が悪くなるのでファンデーションの色を気にしてあげること。
クリームタイプのファンデーションは温かみがないので伸びが悪い。
本人の使っていた化粧品を使う。


さすがに亡くなってすぐ、死に化粧をする気にはなれないし、
冷たくなった皮膚に(ドライアイスでもかこまれてるし)
化粧するのも初めて。
寝ている状態で化粧するのも初めて。



ドキドキの中、手を合わせて始めさせていただきました。


以前に、叔母さんが亡くなった時、
納棺の儀式に参列させていただいた(これも初だった)事を思い出し、

化粧水の代わりみたいだと思いながら、、、
アルコールで顔をお清め。

そしておばあちゃんは額が黒ずんできていたので、
そこの色味を全体に合わせた。
病気をしていることもなく、事故でもないので綺麗な肌で
普段自分が勉強している、ご年配のメイクとさほど変わらず、
色合わせができました。


硬くなっていることを前提に心構えとしていたのに、
思った以上に皮膚も動くし、鼻もまだ柔らかく、
普通の寝たきりのおばあちゃんにお化粧をしているようだった。



自分の使っているファンデーションを塗り、
おばあちゃんのパウダーファンデを重ね、
眉を描き、
チークを足し、
口紅。。。


完成!



親戚の方々に良くなったと喜ばれました。
叔母さんに
「『ありがとう。おこづかいあげるね』っておばあちゃん言うだろうね。」
って言われ、懐かしいなと思いました。
お母さんにも
「髪の毛もやってほしいって言ってたもんね。」
って言われました。



死に化粧
ホントはちゃんとしたやり方があるのだろうけど、
こんな経験させてくれてありがとうございました。
自分がおばあちゃんにしてあげることができた
最初で最後の美容技術でした。